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melting

第1章 あの夜の続き


「私たち別れた方がいいと思う。このままじゃお互い苦しいだけだよ」

高校生の時から付き合っていた彼に別れを告げた。

震えた声でそう言う。自分から切り出したくせに、涙がぽろぽろ出てきて彼の顔を見れない。

もう、あの頃の私たちには戻れないことはわかってた。甘い言葉をかけてくれた彼はもうとっくに消えて、私を縛り付けるだけ。

彼だって、私にばかり固執して何も見えなくなっている。私を忘れて幸せになって欲しいと願う。

「美玲がそういうなら止めないよ。でもずっと美玲のこと好きだよ。いつでも戻ってきていいから。待ってる」

驚いた。すんなり受け入れられる気がしなかったから。引き止めて欲しいなんて思ってはいないけど。

彼の方をちらっと見ると、あの頃みたいな優しい、愛おしそうな目で私を見つめていた。

「苦しい思いさせてごめんね。大好きだったよ。私のことは忘れてしあわせになってね」
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