悪役令嬢に転生したけど推しが中の人だった件について
第14章 嫉妬イベント発生!
「……分かったよ。けれど、僕は諦めない。君の笑顔を奪い返すためにね」
――第2弾の「キャー!」である。
ノエル様も嫉妬してくれてる!
二人のそれぞれ違うタイプのイケボと、スチル発動イベントにキュン死しそう……。
しかもレオン様・ノエル様に対する心のミーハーを押さえつけて、わたしは優雅に微笑み続けた。
ダンスが休憩に入り、私はルシアン様と並んで飲み物を手にしていた。
氷の公爵と呼ばれる彼が、珍しく柔らかな口調で話しかけてくれる。
「……君は、以前よりもずっと楽しそうだな」
その言葉に、私は優雅な微笑を浮かべながらも心の奥で温かさを感じていた。
――そんな二人を割くように、会場で声が上がった。
「ヴァイオレット!」
鋭い声が響き、ユリウス様が近づいてきた。
嫉妬に燃える瞳が、私とルシアン様の距離を許さないと訴えている。
「君がルシアン様と談笑するなど……認められない!」
彼は真っ直ぐに私を見つめ、怒りを露わにした。
しかし、今度はルシアン様が真っ向から応じた。
「ユリウス。これは彼女が選んだことだ。君の嫉妬で乱すべきではない」