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【ツバサ/ファイ】短編集

第6章 Call my name


次の日、目覚めたの目に飛び込んできたのは、
昨日と同じフワフワとした金髪。
結局、2人は同じ布団で眠ってしまっていた。

「あ、、おはよー。体大丈夫ー?
 昨日はだいぶ無理させちゃったかなーって思ってるんだけど……」
ファイはより少し前に起きていたらしい。
すぐに気遣ってくれる彼は、いつも通り……?
は、ファイの発言に何処か違和感を覚えた。

「ー?」
「あ、呼び方……!」
違和感の正体に気付いた。
そう名前の後に付いていた「ちゃん」が取れているのだ。

「だめー?オレ、恋人のことは呼び捨てにしたいタイプなんだけど」
「い、いえ、嬉しい……です」

今まで恋人のいなかったには、出てこなかった発想だ。
ファイは達の何倍も長く生きているし、そういう経験がない方が不自然ではあるけれど。

と、どうしょうもないことを考えているの唇を、ファイは己の唇で塞いだ。

「……んっ、ファイさん……?」
「なんかくだらないこと考えてそうだなーって思って」
「くだらないって……失礼な」
「この先のオレは、何があってもだけのものだから」

きっとファイでなければ似合わない歯の浮くような台詞。
それを浴びせられたら、もうに抵抗できる手段はない。
「……わかりました」

ファイは満足気にの頭を撫でる。
そして……
「も、そろそろ敬語やめて、オレのこと呼び捨てにしてねー」
「が、頑張りま……頑張る」
健気な恋人の姿にファイは満足気に軽く笑って、またキスを1つ落とした。


---fin---
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