Welcome to『Whale Hole』 u/s/s/s
第2章 WtWHうらた編
扉が閉まった瞬間、空気が変わった。静寂が落ち、部屋にはうらたと のふたりだけが残される。
薄暗い照明。室内の奥に置かれたベッド。壁の一角だけに不自然に設置された鏡。
逃げ場がないと、一瞬で理解できる空間だった。
うらたはソファに腰をかけたまま、ゆっくりとへ視線を向けた。その瞳は普段より鋭く、淡々としているのに熱が潜んでいる。
う:「……逃げなかったんだね」
少し意地悪な声音。は戸惑いながら頷く。
「……怖いけど……その……」
う:「まぁ、慣れない場所だし。緊張して当然だよ」
言い方は優しいのに、距離を詰められたは後ずさりしそうになる。その瞬間──うらたの指先がの手首を掴む。
強くない。でも 逃がす気がない力だった。
う:「ああ、それと。ひとつ言っとかないとね」
「……な、なに……?」
うらたはわずかに目を細め、ため息混じりに続けた。