第9章 オリジナルストーリー万歳!!
朝からすっきりしない気分は、
恐らく昨日の盛大なお祭り騒ぎが
原因であろうことは
容易に理解できた。
いわゆる二日酔いである。
昼時の賑わう町中をすり抜け
ヤマトは報告書を持って
受付へと向かっていた。
上忍、特別上忍の業務を
待機所勤務の事務が行うことで
今までよりもはるかに受付業務が
スムーズになったと、火影がこぼしていたことを思い返す。
しかし、重要かつ機密の多い任務が殆どを占める受付業務。
受付に辿り着くと、
おっとりとした雰囲気に似合わぬ手際で
せかせかと働く彼女が目に入った。
うまくこなせているのかと、
不安になりつつも
ヤマトは手に持っていた書類を受付へと提出する。
『ご苦労様です。少しお待ち下さい』
受け取った書類を上からくまなく目を遠し、印を押す。
『あ…ヤマトさん。こんにちは』
余程集中していたのか、書類を確認し、再度書類の報告者の名前に目を止めた所で瑠璃は、目の前にいるヤマトに顔をあげ挨拶をした。
「仕事、慣れた?」
何とも瑠璃特有のおっとりした雰囲気に苦笑しつつも、ヤマトは癒されている自分がいることを感じる。
『それが、皆さんの手助けあってのものでして…。いっぱいいっぱいです』
「太巻は体弱いんだから、あんまり無理はするなよ?
昨日はあんな大事になって、時間もおそくなったけど、大丈夫だったか?」
『あっ……はい。大丈夫でした。
すっごく楽しかったです』