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【NARUTO】夢見が丘【トリップもの/中編】

第6章 空白の時間



一気に話終えたヤマトは、
グラスに半分ほど残っていたビールを飲み干した。

「分かる…オレ…分かるってばよ…」
「分かる…私も分かるわ…」

ヤマトの話を聞いていた二人が、前のめりになり号泣しているのを見たヤマトは
どこで泣けたのだろうかと苦笑を溢していた。

「ヤマト隊長!!辛かったんですね!!オレってば…すんげぇ分かるよぉ~」

「瑠璃さん…なんて芯の強い人なの!!私も昔は苛められっ子で…だから…すごい分かる~うぅ…」

どうやら、二人とも自分の過去と重なったようで、感動していたようだ。



「なるほどね~テンゾウも恋するんだね~」
「「カ、カ、カカシ先生!!??」」
「カカシ先輩!!??」

ヤマトに寄りかかるように突如現れたカカシは、既にほろ酔いのようで、口布の隙間から見える肌がほのかに赤みを帯びている。

「ちょ、どこから聞いてたんですか」
「う~ん。大蛇丸になんとやらってところ…」


(((………ほぼ全部じゃん……))))


瑠璃が座っていた席にドサッと座ると、カカシはニヤニヤとヤマトに絡んでいく。

「久しぶりの再会で…どうなのよ?テンゾウ」
「ヤマトでお願いします!!どうもこうもないですよ。懐かしいなと思っただけで」

「「「ふ~~~ん…」」」」

こんな時まで七班は息が揃うのかと、
ヤマトは長いため息をはいた。

「でも…ヤマト隊長ピンチですね…。だって瑠璃さんナルトにお熱みたいだし…」

なっ!!
と、赤面するナルトを放っておき、サクラはヤマトに問いかける。
年齢を知り、瑠璃に対して敬語に直す辺り、サクラの真面目さが伺える。

「べ、別にピンチなんて思ってないよ…」
「狼狽えるあたり怪しいねぇテンゾウ♪」
「テンゾウはやめて下さい!!」




――――――……





『ふんふふ~ん♪』

ご機嫌で着替えている、瑠璃のいない

空白のヒトコマ…。


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