第4章 4話
「つーちゃんの髪って染めてない綺麗な黒髪だよね」
さらさらの髪を綺麗にコームで梳かしながらトリートメントをつける
「そうかな?普段はぱっさぱさの箒みたいだけど」
「そう?触ってるとさらさらで気持ちいいよ」
寝ぼけながら髪を触ってることがあるくらいには気に入ってて
柔らかい髪質で一度も染めたことがない様な綺麗な黒
つーちゃんは箒とか言うけどそんなこと一度も思ったことはないんだけどな
そんなこと考えながら丁寧に洗い流す
「ほーんと困っちゃうよな」
「何が?」
「秋くんがこうやって助けに来てくれて。…次の仕事の時、前より魔窟化しそう」
あはは。と苦笑いしながら目を閉じてそう言うつーちゃん
なんか
距離を感じて
「そん時も来るよ」
もっとゼロ距離になりたくてそう言う
「…そういうわけにはいかないでしょ?秋くんには秋くんのプライベートな時間があるんだし。今回はお願いしちゃったけど。次からは頑張るね。ありがとう」
様子が違うけど
いつものテンションのつーちゃん
なんだよそれ
「…つーちゃん。俺頼られて嬉しいよ?」
泡をとって自分で前は洗い始めて
「うん。そう言ってもらえて私も助かってます。…でも自分の時間も大切にしてね」
一線を引かれた気分
するとつーちゃんは、今度は私が洗ってあげる。と言ってボディソープを手に取って泡立てて俺の方を向くから
「え、、つーちゃんが?」
さっきの線引きからの裏返しみたいな言葉に思わずそんな風に反応した
「うん。だめ?」
太ももに手を置いてそう言うつーちゃんは
いつものえっちな顔してて
思わず生唾を飲み込む
「いーけど。えっちな事しようとしてるでしょ」
ニコニコと笑いながら近づいてくるつーちゃん
「わかった。…そしたら、気持ちよくして?」
その先を期待しながら
見つめる
「……秋くんもえっちな顔」
「それはつーちゃんにあてられちゃうの。それにチャンスがあればいつも抱きたいし?」
冗談ぽく言うとヘラっと笑いながら優しく洗ってくれて
そしたら背後に手を伸ばして
抱きつくように洗い出す