第3章 3話
シャワー浴びて
酒飲みながらキッチンでつーちゃんが後からつまめそうなもの作って
ついでにつまみながら
さっきの感情を振り返って
落とされそうっていうか
まぁ、既に落ちてる様なもんだなと1人苦笑いする
こんなに人に執着するのは記憶になくて
二宮夫婦に抱くものとは全くの別物で
綺麗な様で
実際は醜い
純粋なつーちゃんにはバレたくないし
強要するつもりもないんだけど
一度いだいてしまったこの思いは簡単に無くなるものではない
どうしたもんかな
つーちゃんは多分
物珍しいっつか、丁度いい性的材料みたいな感じで思ってそうだし
それも含めて可愛いんだけど
この欲に塗れた関係も好きだけど
その先もなんとなく欲しくなっちゃったなって
ソファでつーちゃんの後ろ姿を見ながら
やっぱり愛おしくなって
あー。この背中いつまでも見てられんなって
だんだん瞼が重くなってきたのを受け入れながら
ゆっくりと目を閉じた
夢見心地になりながら
なんかつーちゃんに呼ばれた気がして
声出すのも眠くてしんどい
「秋くん。一緒にベッドで寝ようか?」
嬉しい誘い文句が聞こえて
「うーん。…………眠い。つーちゃん。目開けれない」
起き上がったものの頭は覚醒出来ない
そんな俺を引っ張って一生懸命連れて行ってくれて
「ありがと。…つーちゃん。おいで」
先にベッドに横になって手を広げると
「ん、、秋くん。あったかい」
素直に抱きついてくるつーちゃん
程よい抱き心地にまた微睡んで
「あー。だめだ。まだつーちゃんといちゃいちゃしたいけど。眠い………明日に回してもいい?」
無理矢理明日の約束を取り付けて
「……ぅん」
つーちゃんの返事がいつもとちょっと違う事なんて
全く気が付かなかった
続く