第2章 2話
タバコに火をつけて
暫くゆらゆらした煙を見ながら
ふとゆりが言ってた事を思い出した
[私ね、和さんがタバコ吸ってるの。見るの好きなんだ]
[なにそれ。私の旦那様は何してもかっこいいって?]
わざと言うとまたちょっと赤くしてて
[かっこいいのはいつもだよ、、、違うの。そうじゃなくて]
[?]
なんか泣きそうな、でも微笑んでるゆりに手を伸ばして頭を撫でる
[いっぱい助けてくれるの。その最初ってタバコ吸ってる姿だったから。…落ち着くんだ。あ、和さん隣でリラックスしてくれてるって。]
[それ、和さんに言ったの?]
首を振るゆり
[でも、多分わかってる。私の事なんでも見抜いちゃうから]
その目は愛おしそうにベランダでタバコ吸ってる和さんを見てて
和さんもそれに気付いて振り向いて
手招きしてて
行って来なってジェスチャーしたらゆりも嬉しそうにベランダへ
あー。思い出したら会いたくなった
そしたら
スマホが鳴って、今から電話してもいい?とゆりから
なんつータイミング