第2章 2話
「秋くん!!」
「ん?、はい」
コーヒーを置いて視線を移すと
突然両手握られて
「ありがとう」
「へ?」
突然お礼を言われて
何だかよくわかんない
「すっごく良かった!特にね!挿入する時の刺激を軽減させるための手の動きとか、私がイッた後でもちょっとだけトントン突いてだんだん動き遅くしてくれるとこも、、それから!」
「………くっ、、、あははは」
思わず吹き出してしまう
だって、最中のことの感想なんて初めて言われたし
そもそもあんなに乱れててはっきり覚えてんのかよって
「ごめんごめん。、、俺は合格点取れたって事でいいのかな?」
「もちろん!」
大きく頷くつーちゃんが面白かわいくて
「それなら……まぁ、つーちゃんの創作意欲も活性化されて良かったよ」
そう言って少し腰を上げて、ちゅ。と軽く触れるキスをする
そしたらなんか照れてて
もっと凄いこともしたのにね。
それも含めてまたおかしくて
かわいくて
もうちょっと一緒に居たいなって思った
数日後
居酒屋
「おつかれゆり」
「ありがとう。たいちゃんも」
今日は終わりの時間が近いからって事と
和さんは帰りが遅いみたいでゆりと飯食うか!と待ち合わせしてて
酒好きの大親友といつも通り飯を食いにきていた
「最近まじで忙しそうだよね」
「そうなんだよ。今色々かけもちしてて」
どうやら親友は仕事がひっきりなしみたいで
「モテモテ〜」
「もう!たいちゃんだけには言われたくないよ」
困り顔?困り笑顔でそんな風に言われて、ハハハ。と笑い返す
「そんなんでもねーよ?殆ど二宮家の番犬してるし」
実際ほんとにそうだから
「うーん。そうかな?でもきっとたいちゃんのこといいなって。素敵だなって思ってる子いっぱい居るはずだよ?」
首を傾げて枝豆ぽりぽりしてるこの人も大分モテてるんだけどね(主にスタッフに)
「無自覚女に言われたくねー」
「え?何のこと?」
全く身に覚えがないのかそんな事言われて
「和さんがそれでいーならいんだけど」
思わずジト目してしまうけどずっと首傾げてるから
なんかどーでもよくなる