第3章 【闇夜の太陽/2章:逆ハ編】06~10話
《AnotherStory》闇夜の太陽2章
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チュンチュンチュン………
(……朝チュン…?…)
柔らかな日差しのまどろみの中で薄っすらと聞こえた鳥の鳴き声で目覚めたのだが、よく知っている匂いや感覚がいつもより近くに………いや、その腕の中にいた。
背中を包まれている私の目の前には[DEATH]の文字がある。すごく至近距離。
(え………あ、ローくん……………)
だけれど余韻にひたるより先に『二人で全裸で同じ布団を一緒にかけている』といった事実が妙に恥ずかしくなってしまい、急いで下着とキャミソールを探す。
「……ん?…━━━?」
布団から出て、それらを着ているとローくんが目を擦りながら上半身を起こした。
「ダメ!!!見えるから動かないで!!」
「は?」
「おはよう、ロー。はい服」
「おはよう?」
渡した衣服と一緒に手を引っ張られて、ローくんにぶつかり、気づけば裸の彼に抱きしめられている。
「余韻とかまどろみはねェのか?」
「待って、ローとは…むり……」
「? じゃあおれが欲しいからジッとしてろ」
なんなく捕まった私がしっかり抱きしめられているローくんから逃げられる筈もなくて、大人しく目を閉じた。
「? お前なにしてたの?」
「いや。肌色のローと自分に慣れなくて……」
「ああそっか。お前はあんまり見てねェのか」
「え?」
「おれはお前の全裸とか見せないトコロを見たの初めてじゃねェからな、それではそんな緊張しない」
「いつ見たの!?」
「え、出産時と風呂で逆上せてた時」
のべられた言葉にまざまざと浮かぶ映像があってしまうので、頭を抱えるハメになる。
「あ──────────」
「まあ、出産時は医者係だったから見たけどそういうのではねェよ。心配すんな」
「あん時はローも忙しかったとは思うし、確かにそうなんだけどお風呂時は……」
「今更だろ?夕べもっと見た。お前もだろ?」
「そんな余裕は…無かった…」
「じゃあ次回以降だな」
(次回とか次回とか次回とか!!)
もんもんとしてる私を抱きしめて腕の力を強くしたローくんは肩に髪を寄せてすりついた。横になって目を閉じてまどろんでいる。まるで朝チュンをやり直しているみたいに。
