第2章 水神姫
突然の来客…
しかも里を離れた綱手の登場に何より
驚いた一同だったが、
それを問いただすことを許さない綱手の空気に、
皆ただ黙りこむしかなかった。
嗚咽を漏らす少女を大切そうに抱き締める綱手が、
ゆっくりと重い口を開いた。
「 突然すまない…。
聞きたいこと、問いただしたいこと
説教…たくさんあるだろう。
だが、三代目…
皆を外してくれないか。」
綱手のあまりに真剣な物言いに
何かただならぬことを察知し、
三代目はその場にいた上忍数人に
他言無用と念押しし、火影室から退去させた。
しかし、事の次第によっては
何れ知らせなくてはならない者が
二人…
火影は
とりあえず座りなさいと、ソファーに
二人を促し、対面に腰かけ告げる。
「ご意見番の二人は…同席させてもよいかの?」
ちっ…と面倒くさそうに
顔をしかめた綱手だが、
致し方ないと、静かに頷いた。
ご意見番…
木ノ葉隠れの里の相談役で
何かと実権を握る人物。
水戸門ホムラ
うたたねコハル
三代目火影の同期にあたり
全盛期では、二代目火影の小隊で
活躍していた。
知らせをうけた二人が
火影室に入るやいなや、綱手に
声を荒げる。
「この馬鹿娘!どこをほっつき歩いておった!!」
「木ノ葉がどんな目にあったと思うておるか…それを今さらのこのこと…」
二人は攻めたてていた最中
綱手が抱き締める少女に目をやり
言葉をとめる…
「相変わらず五月蝿いんだから…
説教は後でいくらでも聞くよ…
とりあえず、あたしの話しを聞いてくれないか」
綱手の言葉に続くように
火影もご意見番の二人に目配せする。
落ち着いたところで、
綱手は少女の頭を優しく一撫ですると
事の次第を話し出した。