第14章 第三次試験予選
「IQは200を越える。戦術練らせりゃ一級品。なんせシカクゆずりの頭脳だからな。色々と力になってくれるだろうよ。」
そうか、大蛇丸の事を見越して、人手が足りなくなった際にシカマルなら中忍クラスの仕事が出来るだろうと踏んでのことだったか…。
マイがシカマルへと視線を向けると…
「だぁ~めんどくせぇ。こんなこと言えるわけねぇだろ。俺は面倒なことが嫌いなんだよ。じゃあアスマあっちにいるからな」
頭をかきながら、あぁあめんどくせぇこと知ったなぁ…とぼやきながらシカマルはチームメイトのもとへと帰っていった。
先程の発言は、面倒面倒と言いつつも、アスマからの最低限の言葉で何となく理解し、口外しないということであろう。
『まぁ…シカクの息子なら信じられる…かな』
柵に肘をつき、元の体勢に戻ると、カカシに嬉しそうに伝えるマイ。
(シカクとよく将棋打ってたっけな…マイ)
カカシはマイの問いかけに優しく頷くと、サスケとヨロイの試合へと視線を戻した。