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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第12章 中忍試験開始!!


ボンという音とともに、巨大蛇が爆発し、中からナルトの影分身が大量に飛び出した。

(ナルトにしては…上出来だわ!)

ナルトが生きていたことにホット胸を撫で下ろすマイ。
しかし…拭えない不安。


巨大蛇…
圧倒的な強さ…
伝説の三人

嫌な名前が浮かんできたマイは、
振り払うように、首をふる。


(まさか…考えすぎよ…。アノ人がここに居る理由が分からない。わざわざ試験に紛れ込んでくるなんて、そうよ、そんな筈ない)


明らかに動揺しているサスケ、脅えつつもどちらかというと、サクラの方が落ち着いてるように見える。それほどまでにサスケは追い込まれている。

エリート街道を進んできたサスケ、自分より強い者と対峙する経験が少ない。
何より、この下忍達にとって、草隠れの忍のような化け物を相手にしろというほうが無理がある。


「お前達は、一瞬たりとも気を抜いちゃダメでしょ…。獲物は常に気を張って逃げ惑うものよ…。
捕食者の前ではね…。」


草隠れの忍による、蛇を使った攻撃になんとかサスケが応戦するが、動揺しているのか、息もあがり、到底冷静とは言い難い状態である。

マイはぐっと踏みとどまったまま、耐える。
これは試験。純粋にクリアするための戦闘なのか…。
あいつは本当に草隠れの下忍なのか…。

マイがじっと見届ける中、ナルトが威勢よく啖呵をきる。


「やいやいやい!!
どうやらお前ってば、弱いものイジメしちゃってくれたみたいだな!!」


サスケが何かを決したように、写輪眼から通常に戻った。

「巻物ならお前にやる…。頼む…。これを持って引いてくれ」
「サスケ!!何トチくるってんだてめーは!?巻物敵にやってどーすんだってばよ!!」


サスケの決断を、マイは静かに見続ける。
(そうすると…思った…。この状況で勝ち目がない事は目に見えてる。それならば、ここを切り抜けて自分より格下の相手から巻物を2つ奪取するほうが、可能性がある。でもね…サスケ…)


サスケが放り投げた巻物を横からナルトが奪取する。

「てめェ!よけーなことするな!この状況が分かってるのか!!」



(ナルトなら…絶対に諦めない…)



ドカッッ!!!!!!
勢いそのままにサスケへと痛烈なパンチを叩き込むナルト。
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