第7章 結ばれた2人
「英美子と一緒に風呂に入るの、夢だったんだー。付き合った記念に、一緒に体流しっこしよ。」
明るく笑うと、彼はなるべく英美子が歩かなくて済むように、移動のたびに抱き上げた。
シャワーの前で彼女を下ろし、湯船に湯を張りながら、互いの体を洗い合う。
英美子が千切に触れられるたび、微細な反応を見せる。
その様子に千切は満足げに目を細めたが、次の瞬間、英美子の手が彼の髪に伸びて、やり返すように指を絡めた。
彼女の頭を洗おうとしたとき、英美子が慌てて声を上げた。
「待って! 私、お泊まりセット持ってない! 化粧落とされると困る!」
そう言って、バランスの悪い足取りでシャワーから逃げようとする彼女に、千切は追いかけるように言った。
「えー! なんでだよ。すっぴん見たい。彼女のすっぴん見るのは彼氏の特権だろ?」
そう言いながら、彼女の体に向けてシャワーをかける。
「豹馬が良くても、私が嫌なの! 仮に寝起きで見られるのはいいとして、外に
出るときどうするの? メイク道具持ってないんだから、帰り道もすっぴんで帰ることになるよ!」
その言葉に、千切ははたと気づいた。
「そっか…外出時もすっぴんになるのか。
それはそれで可愛いだろうけど、他の男にすっぴん見せるのはやだな。」
腕を組んで納得したように頷いたあと、何かを思いついたように英美子を引き寄せた。