第3章 運命の記者会見
英美子は、皆がそれぞれの立場で動いていることに胸が熱くなった。
そして、試合前日――記者会見当日。
会場には報道陣が詰めかけ、フラッシュの嵐が予想されていた。だが、御影グループの管理のもと、会場は落ち着いた空気に包まれていた。
壇上には、英美子、千切、潔、蜂楽。そして司会進行を務める玲王。
英美子は深呼吸をしてから、マイクの前に立った。
「皆様、本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。私は桜沢英美子と申します。先日、偶然倒れてしまった際に、ブルーロックの皆さんに助けていただきました」
彼女の声は震えていなかった。静かで、芯のある語り口だった。
「報道ではさまざまな憶測が飛び交いましたが、私はただの一般人であり、彼らとはその場で初めて言葉を交わしました。ですが、彼らの行動は誠実で、温かく、私にとって命を救ってくれた恩人です」
千切、潔、蜂楽もそれぞれ、あの日の状況を冷静に語り、誤解を招いたことへの謝罪と、チャリティーイベントへの思いを語った。
「このイベントは、誰かのために走る試合です。僕たちが集まったのは、過去の仲間として、そして未来の希望のためです」
潔の言葉に、会場は静まり返った。
英美子は最後に、こう締めくくった。