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足元に吹き抜けてく花びら

第1章 出会いは病院で


「振込先、教えてほしいって」

「うわー、やっぱり真面目だなあ。俺だったら“ごちそうさまです”って言って終わるのに」

蜂楽が笑いながら言うと、潔は苦笑して肩をすくめた。

「でも、そういうところが桜沢さんらしいよな。なんて言うか、本当に律儀だな。」

少し離れた席でその様子を見ていた玲王は、腕を組んだまま呆れ顔でぼそりと呟いた。

「……お前ら、完全に浮かれてるな。千切、変な返信すんなよ。余計な誤解招くぞ」

凪はアイスティーを飲みながら、ぼんやりと千切の背中を見ていた。

「でも、千切んの顔、ちょっと嬉しそう」

玲王がちらりと凪を見たが、凪はそれ以上何も言わず、ただ静かに見守っていた。

千切はスマホの画面に向かい、慎重に指を動かす。言葉を選びながら、彼はこう打ち込んだ。
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