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お金を払ってココと付き合ってもらう話

第3章 忘れられない記憶


心臓が激しく鼓動して痛いくらいだった……「ほ、本当に好きですよ?」私が小さな声で言うと彼は満足したように微笑むと優しく抱きしめてきた。そして耳元で囁くように言った言葉に耳を疑うことになる。「でも、金で釣った関係だ……金の切れ目が縁の切れ目になるやつだよ……俺たち」「え?どういうこと?」私は驚いて聞き返すが彼はそれ以上何も言わずにただ私を抱きしめていた……。「…俺さ、金さえ払えば誰とでも寝れる軽い男かもしれないって思い始めてる……ただ都合のいい相手としか思ってないのかもしれない」そう言って私を見つめる彼の目はどこか悲しげだった……きっと彼は今までいろんなことを経験してきたんだろうと想像がつく。だからこそ、自分の心を守るためにもお金で割り切って考えるようにしているんだと思う……「ココさん……」私はそっと彼の背中に手を回す。「え?」ココさんは驚いたように私を見る。私はそんな彼に向かって微笑みかける……すると彼は驚いたような表情をするがすぐに笑顔になるのだった。その笑顔を見てホッとしたのと同時に胸の奥底から何か温かいものが湧いてくるような気がした瞬間だった……そこでハッと我に帰ると慌てて彼の身体から離れるように離れるが、何故かガッチリホールドされていて離れられなかったのだ……一体いつの間にこんなことになっていたのか不思議でたまらないくらいだ。ーーーそれからも私たちは何度も体を重ねた。そのたびに彼の心はさらに壊れていっているように感じる……なんか、このままでいいんだろうか?でも私にはどうすることもできない……ただ彼が壊れていくのを見ていることしか出来なかった。「なあ夢子ちゃん……」ココさんは私の名前を呼びながら優しく抱きしめてくれるがその瞳にはどこか悲しげで虚ろだった……私はそんな彼を見てまた胸が締め付けられるような気持ちになるのだった。そして今日もまた私たちは体を重ねた……(ココさん………いつか、本当の意味で愛し合える日が来たらいいのにな……)そう思いながら私は意識を手放したのだった。
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