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お金を払ってココと付き合ってもらう話

第3章 忘れられない記憶


それからしばらく経って、私の元に一通の手紙が届いた。それはココさんからで内容は『三日後、いつもの場所に来てくれ』というものだった。私はワクワクしながらその日を待った。そして約束の日になり待ち合わせ場所に行くと彼はすでに来ていたので声をかけることにしたんだけど……なんだかいつもと雰囲気が違ったような気がして一瞬躊躇してしまったが意を決して話しかけることにする…「あの……ココさん?」私が声をかけると彼はゆっくりと振り返りこちらを見る。その瞳には光がなくどこか虚ろだった、まるで別人のように見えるほどだった。「ん?ああ、お前か……よく来たな」彼はそう言って微笑むが、その笑顔は作り笑いのように見えた。「え?あの……」私が戸惑っていると彼が近づいてきて私の肩を掴む。その力はとても強く痛かった……「痛い!離して!」私が叫ぶように言うと彼はハッとしたように手を離す……そしてバツの悪そうな顔をして言った。どうやら正気に戻ったらしい……「悪い……」彼はそう言って謝ると俯いてしまった。「どうしたんですか?今日のココさんおかしいですよ?」私が尋ねると彼は自嘲気味に笑う。「いや、なんでもないんだよ…ただ……」彼はそこで言葉を詰まらせる。私が首を傾げていると彼は顔を上げてこちらを見る。その瞳にはどこか悲しみの色が見え隠れしていたような気がした……「なぁ、夢子ちゃん……お前は俺のことどう思ってるんだ?」「え?どうって……」私が戸惑っていると彼はさらに続ける。「俺の事を好きなのか嫌いなのかどっちだ?」彼が真剣な眼差しで聞いてくるので、私は思わず顔を背けてしまう…正直言って好きか嫌いかと言われたらよくわからないというのが本音だった……初めはお金のために近付いただけだったし、今は彼の心の傷を埋めてあげたいという気持ちの方が強くなっていたから。だからあえて何も言わなかったんだ……でもこの時だけは何故か自然と言葉が出てきたのはきっと偶然なんかじゃないと思う…「好きです」口に出してしまった後で自分が何を言ったか気づいて慌ててしまう。「え?あっ!ち、違うんです……今のは言葉のあやっていうか……」私は慌てて弁解しようとするが上手く言葉が出てこず俯いてしまう。するとココさんは私の顎に手を添えてクイッと上げるとじっと見つめてくる。「嘘じゃないよな?」彼の言葉にドキッとすると同時に顔が熱くなるのを感じた……
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