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花筏の作る路【鬼滅の刃】

第5章 籠





薄汚れた荒屋。
ここがさやかの家だった。

三姉妹の次女であるさやかは昔から勉強が得意だった。特に国語が大好きで、近所では一番賢いと噂されるほどだ。
今日も今日とて姉と妹に勉強を教えていた。

「おぉーーーーーい!!!おーーーーーい!!!おおーーーーーい!!!!」


(また始まった…。)

「うるっさいって!!!お酒飲む度にそんなに騒がれちゃ、お友達に恥ずかしいでしょ!!!」

お姉ちゃんが言った。

「そうだよ!お父さんもお酒ばかりじゃなくてたまには家族のために何がするとかしなよ!お母さんが可哀想でしょう!?」

さやかも叫ぶ。

「るせぇな。おらぇ、よっちゃあねぇんだろ。」

呂律の回らないお父さんを見て3人はため息をついた。

お父さんはいつもそうだ。お母さんが夜働きに出ている間、お酒を浴びるように飲み現実逃避をしていた。そして夜中ずっとよくわからないまま叫んでいるのだ。

「お父さん、もう本当にどこか山にでも捨ててきた方がお母さんもお酒代払わなくて済むんじゃないの…。」

「ほんとうに、どうしたら良いんだろうね。」

お父さんがこうなって以来、お母さんは余計に家に帰る時間が遅くなってしまった。お酒代を稼がないといけないのもあるだろうが、帰りたくなくなったのが先かもしれない。


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