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花筏の作る路【鬼滅の刃】

第1章 熱に浮かされて


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かなり疲れていた。

職員室で作業をしていたらなにかと邪魔が入るので空き教室で雑務に勤しんでいた。

学園でもスパルタと名高い体育教師•冨岡義勇は最近の激務にうんざりしている。

ただでさえ教員として授業作りや校務に取り組んでいるというのに、次から次へと仕事が降ってくる。特に、生活指導は問題児だらけで埒が明かない。

風紀を乱すことにはかなり敏感に対応しているが、どうも周りの協力が足りないのだ。
だめなことをダメと正すことこそ教員の役割であり、学校生活に不可欠だというのに。

先日は校長から直々にお叱りがあったかと思いきや、同僚からやんやと言われる始末である。

「……。」

授業の評価シートと睨み合いながら指定位置に押印していく。小一時間作業をしていたが、この時間は勤務時間でありながら、自分だけのもので嫌いではなかった。

「……………。」

なんだか先程から頭がぼーっとしている。
そういえば、朝から何も食べていなかったな。
ここ最近、寝る時間も少なかったのだ。

今日はさすがにある程度キリをつけて寝るとしよう。

そろそろ日が落ちる。帰らねば。



そう思い、立ち上がった瞬間────

クラッ…

床に吸い込まれるように倒れ込み、そのまま動けなくなってしまった……。


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