• テキストサイズ

黒子のバスケ*短編集*

第1章 青の約束(青峰大輝)



今日はナナがバイトで帰りは1人。
帰る前にフラッと行きたくなって屋上に上がった。


誰もいない1人だけの空間。
様々な場所から聞こえてくる放課後の部活動の声や音。
中学の頃もよく屋上上がってたっけ。
高校に入っても、時々ここに来ては昔を思い出していた。


『はぁーっ…』

大きなため息をついたその時…



「ここ、俺の場所なんだけど」

『!?』


振り返った先には…

『青峰…くん…』


元々切れ長の目をさらに細めた青峰くんが睨んでいる。


『ごめんっ!もう帰るから…』


そう言って青峰くんの前を通り過ぎた時、

___パシッ…

『!?』

青峰くんに手首を掴まれて、思わず歩く足を止めた。

どうしていいのかわからず、そのまま立ち尽くしていると、青峰くんが口を開いた。

「…お前、もう足大丈夫なのかよ…?」

『っ…なんで…』






そう。私はあの日、怪我をした。


/ 23ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp