第2章 君だけに(黄瀬涼太)
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それから朝は毎日一緒に通学した。
帰りも部活やモデルの仕事が無い時は一緒に帰るようになった。
幸いクラスメイトも、レイラっちと友達として仲良く接しているし、これといって何かあるわけでも無かった。
そして、ある日の放課後…
「レイラっち…好きだ…俺と付き合って…?」
ついに俺はレイラっちに告白した。
誰もいない教室で、いつものように顔を真っ赤にして照れた表情のレイラっち。
返事をもらうのが怖くて、返事は今度でいいと伝えようとしたその時、
『…私も…黄瀬くんのこと…好き…』
「!?それって…付き合ってくれるってこと…!?」
そう言うとレイラっちは、また顔を赤くさせて静かに頷いた。
「…っしゃー!マジ嬉しいッス!」
___ギューッ…
思わずレイラっちを抱きしめた。
「今日から恋人同士、よろしくッス♡」
そうして俺達は付き合うことになった。