第4章 約束
『えっ…?』
「おや?その反応だとポートマフィアに戻ってきてくれるのかな?」
『いえ…その、驚いただけです』
「そうかい…残念だ。だけど私はいつでも君と太宰くんの帰りを待っているよ。それでは私はこれで…」
そう云って微笑み、部屋を出ていく森さん。
一方私は予想外の言葉につい拍子抜けしてしまったのだ。
森さんからは傷の具合と明後日には探偵社に戻ってもいいとのことだった。
てっきりポートマフィアへ戻って来いと云われると思ってたから。
なんなら此処はポートマフィアの拠点だし…
いつでも私を監禁できる。
そんなことを勝手に想像していたからつい拍子抜けしてしまった訳だ。
隣では中也はクスクスと笑っていたので、なに?っと訊けば…
「ふっ…手前のンな間抜けヅラ初めて見たからよぉ」
『ッ!///変だった?…ドサッ)ッ!!!///』
気付けば私はベッドに押し倒されていた…
慌てて中也を見上げると、中也のあまりの妖艶さに息を呑んだ…
「変じゃねぇよ…すんげぇ可愛い…なぁ白雪…」
"手前のこと抱きてぇ…駄目か?"
熱を孕んだ瞳が私を射抜き、甘い声で誘惑をしてくる…
そんな風に云われたら…
『…ッ駄目じゃない…///』
断れるわけない…