第3章 動き出す時計の針…
「なにっ!?姐さんが…探偵社に!?」
鏡花を連れ戻しに行った姐さん…
然し、組合の襲撃に巻き込まれたと連絡が入ったのだ。
慌てて現場へ向かったが、そこには部下たちの死体だけで姐さんの姿はなかった。
現場は血の海…
探偵社の人間も居ないとなれば、恐らく姐さんは探偵社に人質として取られてるということだろう。
白雪に連絡するも返事はない。
糞ッ…
探偵社とやり合う前に白雪を連れ戻したかったってのに…
だがやるしかねぇ…
ポートマフィア五代幹部の1人を人質にされたままではうちのメンツは丸潰れだ。
白雪には悪いがこちらもやる事はやらせてもらう…
だがこの時俺はまだ知る由もなかったのだ。
白雪が既に組合の手の中にいるという事実に…