第3章 動き出す時計の針…
白雪がポートマフィアにいたのは4年も前のことだ。
彼女を知る者は少ない、なんなら彼女を見た敵組織の人間は全員が死んでいるのだ。
白雪のことを知る者がいるのか…
それともポートマフィア内で白雪のことを知っている者が情報を流したのか…
いずれにしても警戒はしといた方がいいということだ。
やはり首領も白雪のことは気付いている。
恐らく俺たちが再会していることも判っているだろう。
首領の云う通り、奴らに白雪を奪われちまうなら…
「連れ戻すしかねぇ…」
悪りぃ白雪…
手前を守る為なんだ。
もう二度と手前の手を離したくねぇんだ。
ところが事態は急変するのであった…