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太陽と月 【文スト/中原中也】

第1章 再会




   "中也…ありがとう…"


「ッ!…なんだ夢か…」

珍しく見た夢は"彼奴"だった。

彼奴が俺の前から姿を消して4年が経過した。

生きているのか死んでいるのか…それすらも判らねぇ。

だが、彼奴はきっと生きている…

俺は信じている。

どれだけ探しても手がかりが見つからねぇのはあの青鯖のせいだろう。


「チッ…あの野郎のことまで思い出しちまった」

青鯖のことを考えちまったら腑が煮えくり返りそうになる。

あの野郎さえいなけりゃ彼奴は…

白雪は俺の側に今も居たかもしんねぇのに…



否、違ぇ…

あの時ちゃんと好きだって伝えれば良かったんだ。

白雪を初めて抱いたあの夜に…



「ハァ…シャワー浴びるか…」

気分を切り替える為にシャワーを浴びることにした。


然し、この夢が正夢になるとはこの時、俺は知る由も無かった。



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