• テキストサイズ

白と黒のハーモニー【ヒカルの碁・緒方精次】

第31章 バレンタインの報告会


 星歌と明日美は、バレンタインの報告会をいつものカラオケボックスで行う。どんな結果でもここで話そうと。以前からの約束であったのだ。部屋に入ると、明日美は目をキラキラさせてまくし立てる。
「バレンタインどうだった? 緒方先生、受け取ってくれた? 告白できた?」
 星歌はソファに座り、緒方さんに…抱きしめられたんだ…と、バレンタイン当日のぬくもりを思いだしている。あれからずっと、身も心もふわふわしたままだ。
「受け取ってもらえたけど、告白はできなかった」
「え? 告白してないの? ただ渡しただけ?」
「告白しようとしたけど、言葉が出なくなっちゃって…。そしたら、緒方さんが…ギュッてして…」
 星歌は恥ずかしそうに小声で言う。鼓動が一気に速まり、顔が熱くなる。
「え、待って! 抱きしめられたってこと?何か言われてはいないの?」
 明日美は叫んで大興奮。
「ホワイトデーにお返しするから…って。あと、そのときに緒方さんから言うことがあるから、何も言わないでいいって…」
「星歌、それ告白の予告じゃん!ホワイトデー、めっちゃ楽しみじゃん!」
 明日美は目を輝かせる。星歌は、告白…なのかな…と、胸が高鳴る。
「それで、そのあとは?まさかお泊まり?」
「そんなわけないでしょ!ちゃんと帰ったよ!」
 星歌は慌てて否定するが、緒方が滑って転びそうになったことを思いだして、思わず笑ってしまう。
「何?その笑い、あやしい!」
 明日美は興味津々な様子で尋ねる。
「雪が積もってるのに、緒方さんが革靴で外に出るから滑って転びそうになってて、おもしろかったの」
「へ〜あの緒方先生が転びそうに、か。でも、そこは、転ばないように2人で手を繋ぐところじゃないの?」
「…うん、繋いだ…」
「ラブラブじゃん!それもう付き合ってるよ!」
「でもミトン越しだよ…」
 星歌は顔を真っ赤にしている。 
「そんなの関係ないよ!緒方先生、星歌のこと大好きだよ」
 カラオケルームでは、今日もガールズトークが盛り上がっていた。
/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp