第10章 恋柱
「師範!おはようございます!今日はよろしくお願いします!」
そう言ってゆあ が道場に入ってくる
「おはよう!今日はまず素振り百回からいくぞ!」
ゆあ が竹刀を持つ
「1.2.3.4.…50…70…100!百回終わりました!」
「よし、次は腕立て百回!」
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・・
・・・
「よし!最後は紐取りだ!俺の袴についているひもを1本でも取れれば勝ちだ!」
「ハァ…ハァ…あの、師範、一度休ませてほしいです…ハァ…ハァ」
「む、そうだな一度休もう!」
コップのお水を一気に飲み干す
「よし、では最後の…」
そう杏寿郎さんが言いかけた時、
「おはようございまーす♪ ゆあちゃん居ますか〜?」
明るい声で隊服姿の蜜璃ちゃんが入ってきた
「キャー! ゆあちゃんどうしたの!?何があったの!?大丈夫!?煉獄さん何て酷いことをしているんですか? ゆあちゃんは普通の女の子なんですよ!」
蜜璃ちゃんが煉獄さんを睨む
「いくら煉獄さんが鍛錬が好きだからって、 ゆあちゃんを付き合わせるなんて!」
と怒る
「いや!勘違いしているぞ甘露寺!これは ゆあ の希望であってだな…」
煉獄の返事を聞く前に
ゆあ を連れて出て行った
「蜜璃ちゃん、心配してくれてありがとう♪でも本当に大丈夫だから」
そう言って笑うと蜜璃ちゃんも安心して
「私ね〜 ゆあちゃんとお出かけしたいと思ってきたの!今から一緒にお出かけできない?」
そう誘われる
「うん、私は構わないよ!杏寿郎さんにも聞いてくるね」
そう言ってその場を離れる
まだ道場にいた杏寿郎さんに声をかけ
事情を話すと快諾してくれた
お風呂で汗を流して着替える
そして蜜璃ちゃんと共に街へ出た