第9章 思いの丈
目を覚ますと隣に煉獄さんがいた
今日は先日の宿とは違いピタリと
くっつく距離だった
“煉獄さん、また寝たふりかな?”
そう思い見るが、どうやら今日は
本当に寝ているようだった
“煉獄さんと口付けしちゃった…”
思い出して頬が赤くなるのが分かる
体を起こし、そっと布団からでる
お風呂を温め直し、入る
ふぅ…と湯船に浸かりながら
私は何で煉獄さんの部屋で寝ていたんだ?
疲れてて間違えたかな?などと考えていた
お風呂から出ると
お手伝いの方が何やらキョロキョロしている
「あの…」と声をかけた
どうやらいつも鍛錬している煉獄さんが
見当たらないので探していたらしい
いつも作っていただいているお礼と
煉獄さんに伝える旨を言うと
安心して帰って行った
「先にお風呂いただきました。
それから、朝餉の準備もできてると言われました」
部屋から物音がしたので起きていると分かり
状況を伝える
「あぁ、分かった!ゆあ は先に朝餉を食べていてくれ!」
そう言われたので先に居間へと向かった