第8章 煉獄家
【煉獄千寿郎 視点】
玄関を開ける音がする
“兄上が帰ってきた!”
そう思うと嬉しくなり、足早に玄関へと向かう
「兄上!お久しぶりです!」
“兄上お元気そうで良かった!”
「実は千寿郎に紹介したい人がいて連れてきた!」
そう言う兄上の背から顔をだした人がいた
「はじめまして!冷泉ゆあと申します!今、杏寿郎さんのお家でお世話になっています」
そう言って、にこりと微笑まれた
“可愛らしい人がきた”
黒い髪をまとめ上げ、洋装を身に纏い
優しい雰囲気を漂わせている
「はじめまして!弟の千寿郎と申します!今日はお越しくださりありがとうございます!ここでは何ですから中にお入りください!」
“兄上が女性を連れてくるなんて!”
そう思うと早く
ゆあさんとお話ししたかった