第7章 柱合会議-其の壱
だが、柱達は納得していないようだった
実弥と呼ばれる人は特に鬼についての憤怒が強く
「お館様、証明してみせますよ」
そう言うと自分の腕を斬り
鬼が自分を襲うように仕向ける
「お館様、失礼つかまつる」
鬼が入っていると思われる背負い箱を持ち
座敷にあがる
私と一瞬目が合うも気にする素振りもなく
刀を背負い箱に一気に刺そうとする
「待ってください!日本には『罪を憎んで人を憎まず』という言葉がありますよね?そして、『可能性』を信じない世界に未来はないと。禰󠄀豆子ちゃんは二年以上、一度も人間を喰べていない。これは、この時代の常識では測れない『奇跡』であり、同時に『希望』ではないんですか!?」
お館様が静かに言う
「ゆあ 。……君の言う通りだね。君の持っている『新しい視点』は、硬直した私たちの心に風を吹き込んでくれる」
お館様はゆあ が現代から来たことを、その「先見の明」で察しているかのようでした。 「実弥。……ゆあ と炭治郎の言葉を、検証してみようじゃないか」
それから竈門くんが皆に認めてもらえる為に
頑張るようにとお心を寄せる
実弥と呼ばれる人もそれ以上お館様さまには
逆らう事をせず
「御意」とだけ言った
私はその声を聞き終えると
鬼の女の子の元に走っていた
「 ゆあ 危ない!近寄るな!」
その声よりも早く駆け寄ると
鬼の女の子の手を握る
刺されたと思われる箇所の傷はもう
癒えていたが
女の子は疲れた表情をしていた
思わず抱きしめる
「怖かったね。痛かったね。もう大丈夫だよ」
そう言うと
鬼の女の子はシュルシュルと
幼女の様な大きさになった
「おいお前!さっきからそこにいたが、鬼を庇うのか!?」
そう詰め寄られる
「私は鬼殺隊の隊士ではありません!その私がどうしようと私の勝手です!」
自分でも驚くほど感情を表にだしていた
「炭治郎の話はこれでお終いにしよう」
お館様がそう言うと
隠の人が現れる
鬼の女の子は私の腕の中で安心したのか
ウトウトしだす
そっと箱の中に戻してあげると
隠が背負い去って行った