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皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第2章 鬼のいる世界


『炎の呼吸 壱の型 不知火』

その言葉と共に炎が舞い上がると、
私を襲ってきたそれは塵となって消えた

それをただただ呆然と見つめる…次の瞬間

「大丈夫か!?怪我はないか!?」
肩を掴まれ、一際大きな声で呼びかけられる

「え?わたしですか?」
その場には私とこの人しかいないのに
思わず聞き返す

「そうだ!きみだ!怪我はないか?」
目の前で大きく見開いた赤い瞳のその人が
もう一度問いかけてきた

「はい、大丈夫です。どこも怪我はしていません」
そう静かに答えると

「そうか、良かった」
そう言って一息ついたかと思えば
また一気に話し始める

「きみはこんな時分に一人で何をしている。夜は鬼がでると聞いたことはないか?」

…鬼?今しがた見たあれは鬼なの?…

「いえ。初めて聞きました。それに…ここはどこですか」
頭が混乱している私は
会ったばかりのその人に聞いた

「ここは待乳山だ。きみは誰かに連れてこられたのか?」

「えっと…ごめんなさい、それすらも分かりません」
まだ頭が混乱しているなかで辛うじて返答をする

「そうか…」
金獅子の様な髪をしたその人は
腕組みをして少し考えると

「きみが住んでいるところはどこだ?そこまで送ろう」
と言った


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