第7章 柱合会議-其の壱
急いで着替えて居間に向かう
煉獄さんの食事はもう済んでいる様で
私の膳だけが置かれていた
「本当にすみません…寝坊していいとは言われましたが寝過ぎました…」
「いや、昨晩は遅くまで話し込んでしまったからな。しっかり眠れたのなら良かった!」
そう言って煉獄さんは微笑む
“学校だったら完全にアウトだった…今度からは目覚ましかけよ”
と心に誓う
「実は早い話で申し訳ないんだが、お館様が ゆあ に会ってくださると文をくれた。明日、お館様の屋敷で柱合会議が開かれるのだが、そこに連れてきて良いとの事だ!」
「明日ですか!?分かりました!」
“こんなに早くお館様に会えるなんて嬉しい”
そんな浮ついた気分でいた事を
のちのち後悔する事になるとは
この時は知る由もない
「あの、それで、煉獄さん!私はこの服装でお館様にお会いしても大丈夫でしょうか。一応、洋装においてはフォーマル…正装なのですが、やっぱり着物を着た方がいいですか?」
「いや、お館様の屋敷までは距離がある。慣れない着物よりかは洋装の方がいいと思う!だからそのままで良い!」
着物で…と言われたらどうしようかと考えていたので、そのままでいいと言われて安堵する
「では旅の準備をしてきます」
そう言って食べ終えた膳を持ちながら
部屋を出た