第6章 鬼殺隊とわたし
ある程度話し終えると疑問が浮かんだのだろう
戸惑いの表情が見てとれる
「鬼殺隊は政府非公認の組織だ」
そう言うと
合点がいったのか
なるほど、と言った顔になる
「俺が話せるのはこのくらいなんだが、 ゆあ から何か聞きたい事はないか?
なんでも構わない。できうる限り話そう」
そう言うと、まさかの答えが返ってきた
「私は…自分自身が恥ずかしくなりました。学問として歴史を学んでいた筈なのに、鬼殺隊の事を全く知らなかった。
だから…私…お館様と言う方に会ってみたい!そして鬼殺隊の事を書き残していいか聞いてみたい!」
ゆあ の言葉が一瞬理解できなかった
だが次の瞬間、 ゆあ の目からは
強い意志が感じとれた
そしてそれは自分のやるべき事は決まった
そんな顔をしていた
「うむ、わかった!お館様にお会いできるよう聞いてみる!」
ゆあ がこの時代にやりたい事が見つかった事を嬉しく思い微笑んだ