第6章 鬼殺隊とわたし
台所までくると
水を飲もうと瓶の蓋を開ける
その時
カタカタと音が聞こえ
ビクッとする
風の音…だよね…
そう思いながら振り返ると…
「ゆあ 、眠れなかったか?」
そこには煉獄さんが居た
「煉獄さん!帰ってたんですね!気づかずにすみません!…良かった…ご無事で…」
思わずホッと胸を撫で下ろす
「あの、煉獄さんもお水飲まれますか?」
「いや、ゆあ が良ければ茶でも飲みながら少し話したいのだが…」
「私はかまいませんが(煉獄さんはお休みになった方がいいのでは…と言いかけてやめた。)
煉獄さんはお疲れだと思いますので、居間でお待ちください。私がお茶を淹れてお持ちしますので」
そう伝えると
頷いて煉獄さんは居間に向かった
お茶を淹れた急須と湯呑みをお盆にのせ
居間へとやってきた
失礼します
そう言って襖を開けて中に入る
煉獄さんはやはり疲れた様子だった
ちゃぶ台に湯呑みを置きお茶を注ぎながら思う
“やっぱりお断りした方が良かったかな”
すると煉獄さんが湯呑みを取り
お茶を飲む
「引き留めてすまない、ゆあ が眠れていない様子だったので声をかけてしまった」
「いえ、お茶にお誘いいただけて嬉しいです。私は試験前によく徹夜もしていたので、起きていることは意外と平気です…ただ明日は寝坊するかも知れませんが…」
そう言って笑うと煉獄さんも笑ってくれた