第6章 鬼殺隊とわたし
あれから時間が経ち
夕餉の時間になった
膳が3人分用意されたのを確認すると
冨岡さんを呼びにいく
「冨岡さん、おやすみのところ失礼します。夕餉の用意ができました」
そう声をかけると襖が開いて
冨岡さんが顔を出す
「ありがとう。いただくとしよう」
そう言う冨岡さんを案内する
部屋にはすでに煉獄さんが居り
私たちが来るのを待っていた
「「「いただきます」」」
そう言って食べ始めようとした時
コンコンと叩く音が聞こえる
「ん?松か?」
そう言って煉獄さんが立ち上がり
襖を開ける
「カァー キョウジュロウサマ ニンム オニガデル ハイデラニイケ」
「煉獄も任務か」
そう冨岡さんが言うと
「そのようだ!夕餉を早々に済ませて発つ」
二人は食べ終えると
「 ゆあ さん今日は世話になった」
「いえ、大したお構いもできず。またいらしてください!」
にっこり笑って告げる
「ああ、また近くにきた際は寄らせてもらう」
そう言うや否や居なくなってしまった
“速すぎて全く見えなかった…忍者みたい”
そう考えていると
煉獄さんがそっと寄ってくる
「 ゆあ、急ですまないが俺も任務に出てくる。朝には戻ってくるが、決して玄関を開けたりしないように!それから鬼避けとして藤の花の香を焚いておくので安心して休むように!」
「分かりました。お気をつけて」
煉獄さんも素早く居なくなってしまった