第5章 炎柱と水柱
【煉獄杏寿郎 視点】
朝の日課の鍛錬が終わった頃
新しい隊服を持って前田くんが現れた
「炎柱、新しい隊服をお持ちしました。任務中不具合などはありましたか?」
「いや、特に問題はない。今回も任務中に鬼の爪で破けてしまったが怪我をせずに済んだ。ありがとう!」
「身に余るお言葉ありがとうございます。それではこちらを炎柱のお部屋に置きに行ってまいります」
そう言って前田くんは部屋へと向かった
だが、ふとイヤな予感がした
前田くんの隊服を作る腕は申し分ない
事実、数々の危険な任務において
あの隊服に助けられた事もある
だが…
甘露寺の隊服も前田くんが作ったと
言っていたな…
前田くんの女子への態度は隊士の間で
度々問題になる事がある
胡蝶に至っては確か前田くんの前で
隊服を燃やしたとか…
そんな事をふと思い出していると
自然と体が部屋へと向かっていた