第5章 炎柱と水柱
「朝餉の用意ができている、食べに行こう」
何事もなかったかのようにする煉獄さん
想定の範囲内って事?
そう考えると、前田さんの奇行を思い出し
ちょっと笑いそうになってしまった
「「いただきます」」
二人で一緒に手を合わせて食べ始める
すると煉獄さんが手を止めた
「浴衣姿も良かったが、洋装も似合っているな!とても可愛らしい!」
急に褒められたものだから
恥ずかしくなり、顔が熱くなる
「ありがとうございます!浴衣も褒めていただきましたが、私は洋装の方が気持ちが楽なので…本当に買っていただき、ありがとうございます!」
満面の笑みで改めてお礼を言う
うんうん、と煉獄さんは頷きながら
また食事を始めた
“びっくりした…褒められるのは嬉しいけれど、改めて言われるとやっぱり照れちゃうな”
そんな事を考えながら箸を進めた