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皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第4章 生活のはじまり


蕎麦を待っている間に
ゆあ が生活していた時代の話を聞く事にした

ゆあ が俺に分かりやすく話してくれた話は
どれもこれも想像より遥かに
驚かされる事ばかりだった

ゆあ のいた日本は
同じ国とは思えないほど発展しており
何不自由無く過ごしている事が窺えた

ゆあ はふぅと息を吐くと
一番気になったいた事を話してくれた

聞き終えた俺は驚いた
“鬼がいた事すら知らなかったのか…”

いや、それは喜ばしい事だ
鬼の事など知らないに越した事はない
だが同時に命を落としてきた者達の顔が浮かぶ
彼らは誰にも知られず…

もちろんこの時代の人々も
鬼がいると知らずに
生活している者がほとんどだ

だが、伝承程度でも
鬼狩りの存在は知られており
鬼への恐怖は少なからずある

「そうか…」

と、自分でも驚くような声が出てしまった

ゆあ が悲しみの様な、
話してしまった事への後悔のような
不安な眼差しを向けている事に気づく

自分が望んで聞いたにも関わらず
こんな顔をさせてしまうとは…

俺もふぅと息を吐き、気持ちを整える

「それは誠に嬉しいことだ!鬼を滅殺できたという事だな!我々の闘いが身を結んだのだな!こんなに嬉しい事はない!これを他の隊士に話せない事が誠に残念だ!」

今は少しでも、ゆあ が俺に話した事を
後悔することのないよう、満面の笑みで話す

ほっ、とするゆあ の顔が見えた

「はい、煉獄さん達のおかげで私たちは幸せに暮らせています!鬼に怯えて暮らしている人はいませんよ!」

驚いた
なぜなら俺が今欲しいと思っていた
言葉をくれたからだ

いつ鬼舞辻無惨を倒せるのかは分からない
けれど近い将来いなくなる
そして今鬼がいなくなった日本で生きていた
一人の少女から幸せだと言われ、俺は嬉しかった

「へぃ、ざるそば5人前お待ち!」

こんな平和が当たり前になるのだな…
そう思いながらそばを食べた
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