第4章 生活のはじまり
鍛錬を終えてから汗を流し着替えていると
再び声がかかる
「炎柱さま、朝餉の用意ができました。もうひと様の分も同じくご用意してあります」
「うむ!手間をかけたな!ありがとう」
そう答えると
「それでは失礼します」
と言って帰って行った
ゆあ は起きているだろうか
昨晩の疲れからまだ眠っているだろうか
そのような事を考えているうちに
部屋の前についた
どうやら起きているようだ
そして声をかける
「ゆあ !おはよう!」
すると襖が開き中からゆあ が出てくる
「おはようございます、煉獄さん!」
満面の笑顔で挨拶をされる
その時にほのかに桜の香りがして
胸が高鳴った
“何だろう…いったい何なんだこの感じは!”
そんな気持ちを気取られないように
ニコニコとしながら続ける
「よく眠れたみたいで良かった!朝餉ができている!ともに食べよう!」
そう言って居間へと促す
「これは隊から派遣されている者が作ってくれた!遠慮せず食べるといい!」
そう声をかける
二人して膳の前に座り、手をあわる
膳を前に嬉しそうな顔をするゆあをみて
こちらも嬉しくなる
「「いただきます!」」
そうして食事が始まった