• テキストサイズ

皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第3章 大正にいるという事実


【煉獄杏寿郎 視点】

「わぁ〜炊き立てのお米のいい香り♪お釜で炊いたご飯なんて久しぶりです!」

冷泉ゆあはそう言うと
少女のように目をキラキラさせていた

“??釜で炊かない米があるのか??”
そんな疑問が浮かんだが
少女のような彼女を見るに

“なんとも可愛らしい表情だな”

疑問など忘れ、そう思った

「そうかそうか!そんなに喜んでくれて俺も嬉しい!では米を握ろう!」

嬉しくなり、こちらの声も弾む

そう言って二人でおにぎりを握った

“千寿郎とも久しく会ってないな”

ふと、弟の事を思い出す

最後に一緒に食事をしたのはいつだったか…

そう考えながら目をやると
冷泉ゆあが小さく
「いただきます」と言って手を合わせて
おにぎりを頬張る姿が目に入る

二口三口と進めていく中で
また泣きそうになっている事に気がつく

「うまい!」

一際大きな声でおにぎりを頬張る

うまいのは事実なのだが
それよりも彼女に笑ってほしいと思った
そう考えたら自然と声に出ていた

冷泉ゆあ みるみるうちに笑顔になった
それをみて、こちらも嬉しい気持ちになった



「あ〜おいしかったです〜、ご馳走様でした」

そう言って手を合わせる
その姿がなんだか愛おしかった

「 冷泉ゆあさん、いい食べっぷりだった!後片付けを済ませてくる!ゆっくり休んでいてくれ!」

そう言ってからハッとする。
すると想像していたように彼女から声がかかる

「片付けは私も一緒にさせて下さい!こちらでしばらくお世話になる以上、私も何かしたいんです!お願いします!」

こちらが断れないように言われてしまった

なんだか考えを読まれてしまったようで
恥ずかしかった

だが次の瞬間には

「それでは一緒に頼む!」

と言って微笑む己がいた
/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp