第3章 大正にいるという事実
釜から湯気がでている。お米が炊けたようだ
「よし、いい具合だ!これを今からお櫃に移す!そしたら一緒に握って食べよう!」
そう言ったかと思えば
すぐにご飯を移し終え
炊き立てのお米が入ったお櫃を持ち、
また居間へと戻ってきた
「わぁ〜炊き立てのお米のいい香り♪お釜で炊いたご飯なんて久しぶりです!」
嬉しくなって思わず声が躍る
カラダというものは正直で
どんな状況でもお腹は空くのである
「そうかそうか!そんなに喜んでくれて俺も嬉しい!では米を握ろう!」
そう言って二人でおにぎりを握った
たくさん炊いてくれていので
たくさんのおにぎりかできた
そうして出来たおにぎりを頬張ると
温かい気持ちになって
また涙がでそうになった時
「うまい!」
一際大きな声でおにぎりを頬張る
煉獄さんがいた
その声を聞いたら急に元気な気持ちになり
幸せな気持ちにもなった
「あ〜おいしかったです〜、ご馳走様でした」
そう言って手を合わせる
「 冷泉ゆあさん、いい食べっぷりだった!後片付けを済ませてくる!ゆっくり休んでいてくれ!」
そう言う煉獄さんに私は
「片付けは私も一緒にさせて下さい!こちらでしばらくお世話になる以上、私も何かしたいんです!お願いします!」
煉獄さんは一瞬困った顔をしたが
「それでは一緒に頼む!」
そう言って優しく微笑んでくれた