第30章 新しい時代-其の壱
次の授業に向かおうと廊下を歩いていると
誰かにつけられている気がする…
思わず足速になる
まだついてくる…どうしよう…
「あの、すみません」
!?!?
「え?私ですか?」
振り返って見ると、その人は初めて会った人なのに
何だか懐かしい感じがした
「急に声を掛けてしまい、すみません。あの、少しだけお時間いただけませんか」
え…変な勧誘とかだったらどうしよう…
「ごめんなさい、これから次の講義だから…」
「あの!変な勧誘とかでは決してないので!」
う〜ん…
うーん…
校内なら…大丈夫か!
「分かりました。少しだけなら」
「良かった!」そう言ってその人はニコリと笑った