• テキストサイズ

皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第3章 大正にいるという事実


冷泉ゆあを抱きしめながら
彼女が落ち着くのを待った
その中で彼女の話を反芻してみる

今から110年後の令和という時代から来た事
大正が彼女の曽祖父母世代だという事
隅田川の花火大会に向かっていた事
地震に遭い、気がついたら待乳山にいたという事

彼女の話は全て本人が言うように、
とても信じがたいものだった

だが彼女の目は嘘を言っていなかった
これは職業病とでも言おうか
嘘か真かは目を見れば分かる様になっていた

だからこそ困惑している
嘘を言っていないとなれば
彼女は本当のことを言っている事になる
だが、未来から人が来るなどあり得るのだろうか

考えがまとまらない

そうこうしているうちに、彼女が声を発した

「あの…煉獄さん…もう落ち着きました。取り乱してしまい、すみません。」

そう言って俺の腕からでる
彼女の頬が赤く染まっている事に気づく

“しまった!勢いとは言え
うら若き女子を抱きしめてしまった!”

今更ながら自分の行動に動揺する
だがそれに気づかれまいと声をかける

「謝ることはない!落ち着いたのなら良かった!そしてきみの話を俺は信じる!だから心配いらない!帰る術がみつかるまでここにいるといい!
というよりきみの事だからここを出ていこうなどと考えていそうだが、それは許さない!せっかく助けた命を無駄にしてほしくない!」

自分でもおかしいと思う
彼女の話を半信半疑で思い
考えがまとまっていないのだが
冷泉ゆあ はきっと
申し訳ないという気持ちだけで
この家を出ようとするだろうと…

そう思ったら考えより先に言葉が出ていた
/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp