第1章 神様のいたずら
「よ!お二人さん。ちょっといいい?」
そう声をかけてきたのは同じクラスの直樹だ
「なになに〜?夏休みの話〜?」
と真衣ちゃんが答える
「そうそう、みんなでどこか行かない?」
と直樹が言うと
「私、花火大会がいいなぁ〜。ねぇゆあ、東京でおすすめの花火大会って何?」
「う〜ん、やっぱり隅田川かなぁ。めっちゃ混むけど!」
「いいじゃん!隅田川!俺行ってみたかったんだよね」
「じゃあ決まり!浴衣買わなきゃ〜♡」
そう言って嬉しそうにはしゃぐ真衣を
直樹は嬉しそうに見ている
これは…花火大会で告白するのかな…
真衣ちゃんと直樹はお似合いだと思う
自分自身は女子校育ちという事もあり
まだ色恋を経験した事はない
それでも、直樹と真衣ちゃんの互いを見る目が
そうである事はなんとなくわかっていた
ふふふ…いろいろな意味で楽しみだなぁ
「???ゆあどうしたの?なんか楽しそうだね」
「うん!私も真衣ちゃんと一緒で花火大会楽しみ!」