第1章 神様のいたずら
私は小さな頃から
自分の意志を押し殺して生きてきた
それはきっと
両親の顔色を伺っていたからかもしれない
私が頑張れば…我慢すれば…
ーーー
今日は大学の入学式だ
子供の入学を祝う親子で賑わっている
「ゆあ 一緒に写真撮ろう!」
そう声をかけてくれたのは
同じクラスの真衣ちゃんだ。
「真衣ちゃん!うん!一緒に写真撮ろう🎵」
はいチーズ
カシャ
「パパとママ来れなかったからゆあと写真撮れて良かった〜」
「うん!私も両親が来れなかったから真衣ちゃんと撮れて嬉しいよ」
ほとんどが親子で参加している中、
私と真衣ちゃんの親は来ていない
真衣ちゃんのご両親は海外駐在しているので
今日は来れなかったと聞いた
「いよいよ明日から大学生かぁ〜キャンパスライフ楽しもうね♡」
「そうだね、サークル何に入ろうかなぁ〜」
そう言う私は楽しみで仕方なかった
早く大学生になって自由になりたいと
願っていたその時がきたからだ
これから楽しい毎日が待ってる!
そう胸が躍っていた