第27章 鬼のいない世界-其の弍
不死川は両指と玄弥を失いしばらくは塞ぎ込んでいたらしいが、悲鳴嶼さんが自分は左足を失い一人では難しいから一緒に孤児院をやらないかと誘い、今は子ども達に囲まれて幸せに暮らしている
「不死川さん…辛かったですね…」
無惨を倒しても、皆多くを失った
その心の傷は一生癒えることはないだろう
「ああ、だが不死川は子どもが好きだからな。今は楽しそうにしている」
…不死川さんって子ども好きなんだ…意外…
「それから…」
「あ!ゆあ ちゃん!私、宇髄さんにあったよ」
桜寿郎 を肩車しながら蜜璃ちゃんが話す
「宇髄さんも、お子さん生まれたみたい!嬉しいくせに、地味だなって言って奥さん達に叱られたらしいわよ〜。でも、すごーく子煩悩なお父さんって感じだった!」
「そうなんだ〜宇髄さんと奥さん達にも会いたいな〜。お子さんにも会ってみたい!」
「皆それぞれ幸せに暮らしていて良かった!」
「ああ。煉獄も二人目が生まれたみたいだな。おめでとう」
「伊黒、ありがとう!由火 も俺の宝だ!伊黒ももうけるといい!」
「ああ。そうだな」
…あ、蜜璃ちゃん真っ赤になってる…
…可愛い…
「それじゃあ、ゆあ ちゃん、煉獄さん、桜寿郎くん、由火ちゃん、また遊びに来ますね♡」
「私も二人のお宅に遊びに行くね!気をつけて」
二人は迎えの車に乗り帰って行った
「あらら、桜寿郎 沢山遊んでもらって疲れて寝ちゃってますね」
杏寿郎さんに抱っこされて寝息をたてていた
「桜寿郎 は本当に甘露寺が好きだからな!」
「部屋に戻ろう」
「うん」