第27章 鬼のいない世界-其の弍
「その時に、炭治郎くんの話も聞きました」
炭治郎くんは左目失明と左腕を失いながらも
生き延びる事ができた
妹の禰󠄀豆子ちゃん、我妻くん、嘴平くんと
故郷に帰り幸せに暮らしているらしい
「そうか、竈門は妹と幸せにやっているか」
「はい。近々会いに街に来るそうです♪あ!そういえば、先程時透くんから手紙が届いていましたよ!」
「うむ、読んでみるか!」
そこにはお館様より与えられた屋敷に
まだ暮らしている事が書かれていた
左腕を失い自分には剣以外何が残るのかと
自暴自棄になったりもしたらしい
けれど今は昔家族と過ごしていたような
のんびりとした暮らしを楽しんでいるとの事だった
「えっと、追伸『最近、縁談の話がくるようになり、どうしたらよいかと悩んでいます。煉獄さんとゆあ さん、今度相談にのっていただけませんか』だって」
「時透に縁談か!時透は端正な顔立ちだからきっと引くて数多だろうな!」
「そうですね!時透くんイケメンですからね!」
…イケメンとはなんだ?…
ゆあ は最近よく知らない言葉を使うな!
「不死川と悲鳴嶼さんについては俺から話そう」
そう言って伊黒さんが話してくれた