第23章 柱稽古
桜寿郎が布団の中でスヤスヤと眠っている
「炭治郎くん、ありがとう。桜寿郎、すごく楽しかったみたいで、すぐ寝ちゃったよ」
炭治郎くんにお茶を出す
「いえ!俺も楽しかったです!弟達の事を思い出しました…」
「竈門少年は、妹以外は亡くしたのか…」
「はい、俺が炭を売りに行って帰ったら…禰󠄀豆子以外は死んでいました…だから俺、禰󠄀豆子は絶対に守ると決めたんです!他の兄弟達の分も生きてもらおうと」
「うむ!竈門少年のその強い気持ちがあれば、妹を人間に戻す事ができる気がするな!」
「はい!ありがとうございます!鬼舞辻無惨を倒して禰󠄀豆子を人間に戻します!」
「その瞬間に立ち会えるように、私達も全力で戦わないとだね!」
「ところで、ゆあさんは柱稽古に参加しないんですね」
「うん、私はお館様からしばらく任務にも参加しない方がいいって言われてるから…」
「そうだったんですか。でも、こうして支えていただけて感謝です!」
!?…炭治郎くん…
「竈門少年!きみのその真っ直ぐな気持ちは、人を温かい気持ちにさせるな!」
「そうですか!?照れますね…」
「炭治郎くん、そろそろ隊士の皆さんが寝起きする部屋に案内するね!」
「はい」
廊下を歩いている時に炭治郎くんが聞いてくる
「あの…ゆあさん、こんな事聞くの…変に思われるかも知れないんですが…ゆあさんは桜寿郎くんの話をする時、少し悲しい匂いがするんですが…何かあったんですか」
!?!?
「炭治郎くんには敵わないね…でもね、ありがとう。これは私が…自分自身で解決しなければいけない問題だから…炭治郎くんにも杏寿郎さんにも話せないんだ…だから杏寿郎さんには言わないでおいてもらえる?」
「分かりました…でも、もし、俺で力になれる事があれば言って下さいね!」
「ありがとう」そう言って微笑んだ
そして部屋の前で別れた